ネクタイせどり(転売)を始めたいけどネクタイのことが分からない。基礎的なことからネクタイのことを教えてください。
こんなお悩みを解決します。
こんにちは、山本です。
今回は、ネクタイせどり(転売)の基礎知識となる各部名称・種類・デザインなど網羅的に解説していきます。
基礎知識は高値売りに影響します。分かっておかないと商品ごとの特徴を捉えることができずライバルとの差別化ができなくて安売りに陥るからです。なので必ず目を通してください。
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ネクタイせどり(転売)の基礎知識:各部名称
大剣(ブレイド)
ネクタイの太い方の先端にあたる部分で「エプロン」とも呼ばれています。
大剣は3つの角があり擦れや穴ができやすいです。ここに傷があると売れないので仕入れないことが大切です。シミがある場合も同様で仕入れてはいけません。とにかく目立つので購入者に避けられます。
又、角の両サイドで大剣幅を計って説明欄に載せておくことは必須になります。載せておかないとコメントがくるので返事を返すのが面倒になります。
中継ぎ(ダイアゴナルシーム)
大剣と小剣の中間の部分です。ここはシミができやすいところになるのでシミ付きは仕入れないようにしましょう。
ただシミがあるかどうかはネット仕入れ(電脳仕入れ)の場合は見極めるのが難しいことがあります。特に最初はまとめ仕入れなので中継ぎのシミは出てくる場合がありますが、ヤフオクでまとめ出品すれば良いです。
小剣(スモールチップ)
大剣の反対側の細い部分で「チップ」「スモールチップ」とも呼ばれています。
小剣は大剣のようにデリケートになる必要はありません。何故なら、人目につかない隠れる部分になるからです。けど表部分になるので傷、シミ、穴がないネクタイを仕入れましょう。
かんぬき留め(バータック)
ネクタイの裏側の大剣と小剣の部分それぞれあります。昔は芯地(後述)を固定する目的でしたが今はデザインの役割となっています。
かんぬき留めは可能性としてはほつれていることがありますがほとんどのネクタイはかんぬき留めに不具合があることはありません。特に注意する部分ではありません。
ブランドタグ(ネーム)・小剣通し(ループ)
大剣の裏側にあります。ブランドタグと小剣通しは同じ位置に並んであります。
ブランドタグは付いていないものは仕入れないようにしましょう。何故なら、それがブランドであるという証明になるからです。写真もブランドタグは必ず載せる必要があり、購入率だけでなく高額販売の絶対条件になります。
ブランドタグや小剣通しはほつれていることがよくあります。ですが仕立て屋などで200円~300円程度で直しをしてもらえるので仕入れて問題ありません。仕立て屋は探せば街のどこにでもあります。
裏地(フェイシング)
大剣の先端の裏側部分で「チッピング」とも呼ばれています。裏側の部分ではここは重要なポイントになります。
大剣は表側と裏側を必ず写真に撮って載せておく必要があります。何故なら購入希望者が気にするポイントだからです。よく表面だけしか載せてない出品者を見掛けますが売れない原因を作ってるようなものです。
当然ですが傷、汚れ、穴などのダメージはないものを仕入れます。裏側でも裏地にダメージがあるもは売れません。
ネクタイせどり(転売)の基礎知識:種類
フォアインハンドタイ
最も一般的なネクタイです。「幅タイ」やとも言います。代表的な結び方に「プレーンノット」、「セミウィンザーノット」「ウィンザーノット」があります。又、大剣の幅によって呼び方が違ってきます。
- ナロータイ(4cm~6cm)
- レギュラータイ(7cm~9cm)
- ワイドタイ(10cm~)
大剣幅は説明欄に必ず表記しなければいけません。表記の仕方は0.5cm刻みで問題ありません。微妙なラインの場合は四捨五入しましょう。
スクエアタイ
剣先が水平にカットされたネクタイです。「スクエアエンド」、「角タイ」とも呼ばれています。実際に扱う機会が多いのはニットタイです。
ボウタイ
襟元で蝶結びにするタイプで「蝶ネクタイ」と呼ばれています。ボウタイに関してはほぼ扱うことがないでしょう。
私もこれまで同じ属性でアスコットタイを数本だけ仕入れて売ったことがありますが、中古市場でもほとんど見掛けることがないです。
ネクタイせどり(転売)の基礎知識:デザイン
ソリッド
柄の入っていない無地のデザインです。ソリッドタイは人気が高く高値で売れやすいです。
総柄
ソリッドとは対照的に全体に同じ柄が繰り返し使われているデザインです。よくストライプやドット柄など大剣から小剣までデザインが入っているものは総じて総柄です。
ブランドロゴ
ブランドのロゴがデザインされているタイプです。ネクタイのデザインの中で断トツで値段が高いです。
ブランドロゴはワンポイントと全体に入った総柄のタイプがあります。どちらも人気ですが全体に入ったデザインはかなり強いです。ルイヴィトンのモノグラムをイメージすると分かりやすいです。
又、プリントより刺繍されたものが高値の傾向にあります。ひと目で分かるデザインなので中古市場でも存在感が違います。
ストライプ
斜めにラインが入った最もポピュラーなデザインです。右下がりはレジメンタルタイ、左下がりはレップストライプ、縦に入ってるものはバーチカルストライプと言います。
チェック(格子柄)
縦と横に線が何本も入っているデザインです。ストライプ同様に基本デザインの一つです。最もメジャーなところでバーバリーのノヴァチェックがあります。
ドット(水玉模様)
ドット柄も基本デザインの一つになります。水玉の大きさによってピンドット、ポルカドット、コインドットと呼び方が変わります。
ペイズリー
植物をモチーフにした基本デザインの一つになります。ペイズリー柄も売れやすいデザインです。
小紋柄
家紋のような柄が前面にほどこされたデザインのことを差します。小紋柄も人気です。
花柄
花をモチーフにしたデザインです。オシャレなデザインでポールスミスやエミリオプッチなどハイセンスなものが多いです。
植物柄
ペイズリーと違って植物柄があります。ペイズリーはひと目で分かるデザインですが、それ以外で植物の柄が入っていれば植物柄に該当します。
動物柄
動物をモチーフにしたデザインです。動物柄が多いブランドとしてはサルヴァトーレフェラガモです。相場はそこそこですが仕入れ値が安いです。
クレスト
クレストとは紋章のことで小紋柄が和のイメージなら紋章は洋のイメージです。どちらかというと小紋柄の方が人気がある傾向です。
ロイヤルクレスト
クレストとストライプが組み合わさったデザインのことです。珍しいデザインではありますが中古市場ではあまりユーザーには刺さらない感じがあります。
パネル柄
モチーフを一つの柄で表現したデザインです。総柄が小さなモチーフを繰り返し使っているのに対してパネル柄は一つで表現します。ワンポイントという意味ではありません。
剣先に近い部分いデザインされているものを「アンダーパネル」、大剣の真ん中にデザインされているものを「センターパネル」と言います。
ネクタイせどり(転売)の基礎知識:素材
シルク(絹)
ネクタイの一般的に使われている素材です。ネクタイはシルクを使うのが基本ですが、その反面汚れが付くと落ちにくいです。
ネクタイは一番人の目に触れる部分に付けます。なので購入希望者は汚れや傷にシビアになるのですが、特にシルクの場合はどうにもならないのでシミや汚れは仕入れてはいけません。
コットン(綿)
コットンのネクタイはほとんで出回ることはありません。又、コットンのネクタイはイメージ的に微妙なので購入する人はほとんどいないでしょう。
ニット
ニット素材のネクタイはありますが出回りません。ネクタイの場合、ニットタイはそこそこ出回ってますが使われてる素材はシルクだったりします。
リネン(麻)
リネンと言えば夏のイメージですが、ネクタイも夏用として販売されています。ですがリネン素材も市場にほとんど出回りません。
ウール(羊毛)
ウール素材のネクタイも存在します。他の素材同様あまり出てきません。
ネクタイせどり(転売)の基礎知識:用語
クラヴァット
クラバットとは、首の周りに巻く装飾用のスカーフ状の布のことです。のちにネクタイが世に出回るのですがその起源にあたります。
元々はクロアチアの軽騎兵が首に巻いたスカーフから始まったとされています。名称のクラヴァットもクロアチア兵という意味があるそうです。
たるみ糸
大剣の裏側にある輪の形状をした糸のことです。たまに小剣にもあったりします。たるみ糸はハンドメイドで仕上げるネクタイには必ず存在するものです。
芯地
ネクタイに張りを持たせるために裏側というかネクタイの内部に白いパーツを入れたものです。芯地を敢えて抜いているネクタイをスフォデラートと言います。
ノット
ネクタイの結び目のことです。
ディンプル
ノットのすぐ下にあるくぼみの部分です。一般的にディンプルを作るものですが通夜や葬式では作ってはいけません。
セッテピエゲ
ネクタイの製法のことで「セブンフォールド」、「7つ織り」とも呼ばれています。セッテピエゲ仕上げのネクタイは高値の傾向があります。ブランドではブルガリが多いです。
スフォデラート
スフォデラートとはイタリア語で「裏地なし」の意味で、芯地のところでもお伝えしましたが芯の入ってないネクタイのことです。
エンブロイダリー
エンブロイダリーとは刺繍のことを意味します。ネクタイはプリントと刺繍が多いですが刺繍でデザインされたネクタイはみなエンブロイダリーです。グッチでネクタイの名称にエンブロイダリーが入っていたります。
まとめ
今回は以上になります。
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